就職活動の「公平性」を支える大学の責務
近年、企業による採用選考のオンライン化は一気に進み、Web面接や録画面接が主流となりました。これにより、学生は地理的な制約から解放された一方で、「デジタル環境格差」という新たな課題が顕在化しています。学生が自宅に高性能なパソコンや安定したインターネット環境、さらには静かで適切な背景を持つ面接場所を確保できるとは限りません。この課題を解消し、すべての学生に公平な機会を提供することは、大学のキャリアセンターや学生支援課に求められる重要な責務です。
大学が提供する物理的サポート例
機材の貸し出し
- 高品質なタブレットおよびPC
- クリアな音声を届けるマイク、ヘッドセット
- 映像の質を向上させる照明器具
- ノートパソコン、外付けウェブカメラ
- スピーカー、ポータブルモニター
就活支援アパレル
- リクルートスーツ（無料レンタル）
- ネクタイ、スカーフ
- パンプス、革靴
その他のサポート
- 静かに面接を受けられる大学の空き教室や、選考に適した設備
大学DXの最前線で進む「業務最適化」
大学運営において、事務職員の業務最適化（DX）は喫緊の課題です。目的は、教員が教育・研究活動に集中できるようにするとともに、事務局の業務負荷を軽減し、より質の高い学生サービスを実現することにあります。
各大学の取組み事例
- 九州大学 データ駆動イノベーション推進本部が業務DXを推進。Microsoft FormsやPower Automateを活用した各種申請システムの電子化、マニュアル作成ガイドラインの制定など、業務の標準化・シンプル化を目指しています。
- 日本女子大学 電子出席システムの導入、教室・会議室予約のオンライン化、さらには生成AI（JWU-GPT）の運用検証など、広範囲にわたる学生サービス向上DXと業務最適化DXを推進中です。
「小さな貸し借り」が引き起こす大きな業務負荷
大規模なDXプロジェクトが進む中、キャリアセンターや学生支援課で日々発生する「就活支援備品の貸し出し管理」は、職員にとって隠れた負担となっています。
1. 就活支援備品の多様性と管理の課題
就活支援備品には以下のようなアイテムが含まれます。
- アパレル系アイテム：リクルートスーツ、ネクタイ、パンプスなど
- 機材：ノートPC、タブレット、モバイルルーターなど
特に繁忙期には、以下の問題が顕在化します。
- 紙の台帳やExcel/CSV形式の共有ファイルでは、 「誰が、何を、いつ返す予定か」をリアルタイムに追跡するのが困難
- 在庫状況や予約状況の把握に手間がかかり、 結果として、職員が学生のキャリア相談などのコア業務に注力できなくなる
- サイズや種類が多い物品、個体管理が必要な高価な機材では、 重複予約、紛失、延滞のリスク管理が重要
2. 学生側の多様なニーズと支援の必要性
- 学生は、パソコンを用意する手段として、友人から借りる、レンタルサービスを利用する、または大学の空き教室を利用するなど、複数の選択肢を検討することがあります。
- そのため、大学からのスムーズな支援体制が求められています。
モバイルファーストで実現する、ストレスゼロの貸出環境：カシカン
キャリアセンターのDXの次のステップは、この「小さな貸し借り」の管理負担をゼロにすることにあります。この課題を解決するために最適なのが、カシカンです。カシカンは、貸出管理者の業務負担を軽減することに特化し、スマートフォンやタブレットからの利用を前提としたモバイルファーストのシステムです。これにより、職員はデスクを離れていても、学生はキャンパス内のどこからでも、備品の予約や状況確認を簡単に行うことができます。
カシカンの活用がキャリアセンターにもたらすメリット
1. QRコード/バーコードによるスピーディな管理
カシカンは、備品に印刷したQRコードやバーコードをスマートフォンで読み取るだけで、貸出・返却手続きを完了できます。これにより、手作業による記録ミスを防ぎ、貸出窓口での手続き時間を大幅に短縮できます。また、物品を大量に登録する場合でも、ファイルデータ（CSV形式など）からの一括登録機能を利用できるため、導入時の負荷が軽減されます。
2. 自動通知による返却遅延防止
システムに登録された返却予定日の前日や当日に、学生へ**自動で通知（リマインダー）**が送られます。これにより、返却忘れや遅延を未然に防ぎ、職員が学生に個別に督促連絡をする手間を解消できます。
3. 導入しやすい柔軟なスタート
カシカンは、無料のフリープランから利用を開始できます（メンバー数25人まで、物品数無制限）。これにより、まずは就活支援備品のごく一部や、小規模な学生チームでの運用から試験的に導入し、その効果を確かめながら全学的な展開を検討することが可能です。また、大学のように共同設備や機材の貸し出しにおいて有料化が必要な場合にも、その設定機能が用意されています。
就活生の成功を最前線で支えるキャリアセンターこそ、日常の煩雑な管理業務から解放されるべきです。カシカンを導入することで、職員は「管理」のストレスから解放され、学生一人ひとりの「キャリア」と真摯に向き合うコア業務により多くの時間を割くことができるようになります。
まとめ
カシカンは、まるで「手のひらの中の賢い在庫棚」のように、必要な備品を必要な時に、迷うことなく学生へ届けるための仕組みを提供します。この確実でストレスのない管理体制が、未来へ羽ばたく学生たちへの、最もスムーズな支援となるのです。
カシカンのより詳しい機能にご興味がある方はぜひ、カシカンの公式サイトやカシカン使い方ブログをご覧ください。
