「あのデモ機、今どこだっけ?」を解消。福祉用具の試用管理をスマートにする方法
介護ロボットや特殊車椅子などの福祉用具メーカー・販売店にとって、営業の要は「デモ機(試用)」です。しかし、多くの現場で以下のような「管理の形骸化」が起きています。
- デモ機の「私物化」と放置:施設に貸し出したまま数ヶ月が経過し、営業担当者も忘れてしまっている。
- メンテナンス・消毒状況の不明濁:返却された機材が消毒済みなのか、動作確認が必要なのかが判明しない。
- 機会損失の発生:別の施設から引き合いがあるのに、デモ機がどこにあるか分からず、提案のタイミングを逃す。
高価で大型、かつ衛生管理が求められる機材だからこそ、個人の記憶や不透明なホワイトボード管理を卒業し、「カシカン」という仕組みを導入する必要があります。
現場の救世主「カシカン」とは?
ここで、福祉用具の複雑な動きを手のひらで把握できるツール「カシカン」をご紹介します。カシカンは、スマートフォンを活用して、あらゆるモノの「貸出・返却・所在」をリアルタイムで管理できるクラウドサービスです。
- 外出先からスマホで確認:事務所に戻らなくても、手元のスマホで「今、空いているデモ機」が分かります。
- QRコードで貸出登録:機材に貼ったQRをスキャンし、貸出先(施設名)を選ぶだけで記録完了。
- 返却リマインド機能:返却予定日を過ぎた機材を自動でリストアップ。放置を未然に防ぎます。
このカシカンを、福祉用具の営業動線にどう組み込むべきか。具体的な手順を解説します。
福祉用具の現場で管理が「パンク」する理由
なぜ、これまでのExcel台帳や共有カレンダーでは管理しきれないのでしょうか。
- 「移動」が多すぎる:施設Aから施設Bへ直接移動(転送)されるケースがあり、本部の台帳が追い付かない。
- 付属品の欠落:充電器、リモコン、クッション。本体だけ戻ってきて小物が施設に残されるミスが絶えない。
- 写真がないと伝わらない:小さな傷や故障箇所を言葉で説明するのは難しく、責任の所在が曖昧になる。
攻めの「デモ機運用」を実現する3つの視点
- 「施設名をタグ付け」してスキャン:納品したその場でスマホをかざし、所在を確定させる。
- 「消毒・清掃済み」をステータス化:次にそのまま貸し出せる状態かを一目で判断可能にする。
- 「セット品リスト」を画像で表示:返却時の検品を「画像」と比較することで、パーツの置き忘れを防止する。
カシカンを導入し、営業効率を上げる4ステップ
ステップ1:デモ機の「個体登録」と写真撮影
まずは、各デモ機に固有のIDを振り、カシカンに登録します。この際、現在の傷の状態や、セットとなる付属品を全て並べて撮影し、登録します。これが「返却時の基準」になります。
ステップ2:機材へのQRコード貼り付け
機材の見えにくい場所や、収納ケースにQRコードを貼ります。営業車への積み込み時や、施設への納品時にスキャン。これにより「誰が持っていったか」が自動的に記録されます。
ステップ3:返却時の「状態チェック」
施設から回収する際、その場でスキャンし「返却」処理を行います。もし不具合があれば、その場で写真を撮ってメモ欄に記入。事務所のメンテナンス担当へ即座に情報が飛びます。
ステップ4:在庫状況をチームで共有
カシカンの管理画面を営業チーム全員で共有します。「来週、あの施設のデモが終わるから、そのまま隣の施設へ持っていこう」といった、無駄のない配送ルートの構築が可能になります。
この方法の注意点と正直な限界
- シールの貼り付け場所:福祉用具は肌に触れるものや消毒が必要なものが多いため、QRシールは薬剤に強いラミネートタイプを選ぶか、ストラップ型のタグにするなどの工夫が必要です。
- 入力の徹底:現場が忙しいと「後で入力しよう」となりがちです。「スキャンするまでが営業」というルール作りが定着の鍵です。
「管理の不安」を消し、「提案の時間」を増やす
福祉用具・介護ロボットの営業において、機材管理は「信頼」そのものです。「いつ戻ってくるか分かりません」という回答では、ケアマネジャーや施設担当者の信頼は得られません。カシカンを導入して、デモ機の所在をデジタルの仕組みに預けてしまえば、機材を探す時間は消え、より深い製品提案の時間に充てられるようになります。まずは、最も高価で、かつ貸出頻度が高い「主力デモ機」を3つ選んで、カシカンに登録してみることから始めてみませんか?
次の一歩として:
カシカンは数点の機材なら無料で利用可能です。まずは、現在「どこにあるか把握が怪しい機材」を登録し、その所在をスマホで特定するテストから始めてみてください。カシカンの詳細な情報や使い方については、カシカン公式サイトやカシカン使い方ブログをご覧ください。

