はじめに
本や読書が好きな方にとって、図書館は心のオアシスのような存在ですよね。近年、「まちのライブラリー」という新しい形の図書館が各地で注目を集めています。これは、地域の人々が自由に集い、本を介して交流するコミュニティスペースのことです。
今回は、まちのライブラリーの魅力と、その作り方についてご紹介します。ご自分のまちにも図書館を作りたいと考えている方や、地域活性化に興味のある方はぜひ参考にしてください。
まちのライブラリーとは?
まちのライブラリーは、公共図書館とは異なり、個人や団体が運営する小規模な図書館です。カフェや商店、公共施設の一角を利用して、本棚を設置し、誰でも自由に本を手に取ることができます。
特徴
- 自由な運営形態:運営方針や利用方法は、設置者や地域のニーズに合わせて柔軟に設定できます。
- 本を介した交流:本を読むだけでなく、持ち寄った本を通じて人々が交流する場となります。
- 地域活性化:人々の交流が生まれることで、地域コミュニティの活性化につながります。
まちのライブラリーの魅力
1. 誰でも気軽に利用できる
堅苦しい規則や手続きがなく、誰でも自由に本を手に取ることができます。通りがかった人がふらっと立ち寄り、本との新しい出会いを楽しめます。
2. 本を通じた人々のつながり
本棚に並ぶのは、地域の人々が持ち寄った本です。自分が読んで良かった本を共有したり、おすすめの本を紹介し合ったりすることで、人々の間に新たなつながりが生まれます。
3. 地域のコミュニティスペースとして機能
まちのライブラリーは、本を読むだけでなく、イベントやワークショップの開催場所としても利用できます。読書会や子ども向けの読み聞かせ会など、さまざまな活動を通じて地域コミュニティが活性化します。
まちのライブラリーの作り方
1. コンセプトを明確にする
まずは、どのようなライブラリーにしたいのか、コンセプトを明確にしましょう。
- テーマの設定:絵本、料理本、旅行記など、特定のジャンルに特化する。
- ターゲットの明確化:子ども向け、若者向け、高齢者向けなど、主な利用者を想定する。
- 目的の設定:地域交流の促進、読書文化の普及、教育支援など、ライブラリーの目的を定める。
2. 場所の確保
ライブラリーを設置する場所を決めます。
- 自宅の一部:自宅の一角を開放し、ライブラリーとして利用する。
- 店舗やカフェの一角:既存の店舗と協力し、スペースを借りる。
- 公共施設:地域の公民館や集会所の一部を活用する。
3. 本棚と書籍の準備
本棚や書籍を用意します。
- 本棚の設置:スペースに合ったサイズの本棚を用意する。DIYでオリジナルの本棚を作るのもおすすめです。
- 書籍の収集:自分の蔵書だけでなく、地域の人々からの寄贈を募ります。
4. 運営ルールの設定
利用者が安心して利用できるよう、基本的なルールを設定します。
- 貸出・返却方法:貸出期間や返却方法を明確にする。無人運営の場合は自己申告制にするなど、簡易的な方法を採用。
- 利用時間:ライブラリーを利用できる時間帯を決める。
- マナーの周知:静かに利用する、飲食の可否など、利用マナーを掲示する。
5. コミュニティの形成
ライブラリーを中心に、人々が集まるコミュニティを育てましょう。
- イベントの開催:読書会やワークショップを企画し、利用者同士の交流を促進。
- SNSやブログで情報発信:ライブラリーの活動や新着情報を定期的に発信し、認知度を高める。
- パートナーシップの構築:地元の学校や団体と連携し、共同イベントを開催。
6. 継続的な運営の工夫
長く愛されるライブラリーにするために、運営の工夫を怠らないようにしましょう。
- フィードバックの収集:利用者からの意見や要望を取り入れ、運営に反映。
- 常に新鮮な書籍を提供:定期的に書籍の入れ替えや新規追加を行い、魅力を保つ。
- ボランティアの活用:運営に協力してくれるボランティアを募り、負担を分散。
おすすめの貸出管理システム「カシカン」
まちのライブラリーを運営する上で、貸出・返却の管理は重要なポイントです。そこで、おすすめしたいのが貸出管理システム「カシカン」です。
カシカンとは?
カシカンは、クラウド型の貸出管理システムで、簡単に貸出・返却の管理が行えます。無人運営でも利用者が自己申告で貸出を行えるなど、柔軟な機能が魅力です。
カシカンを使うメリット
ここからは、他の図書管理システムよりもカシカンをおすすめする理由をご説明していきます!
1. カシカンは無料から利用出来る
それぞれの図書管理状況によって変わってきますが、カシカン以外の図書管理システムの導入・運用にかかる費用の例を挙げると、初期導入費に30万円~100万円以上かかるものであったり、月額約5万円~30万円ほど必要で、金額によって機能や登録できる蔵書の数、利用者数が制限されるシステムも多々あります。
その点、カシカンは無料から利用することができ、登録できる蔵書の数にも制限がありません。また、蔵書を利用する人数が多い場合でも、他のシステムよりも安価に利用することが出来ます。
2. カシカンはアプリで利用出来る
図書管理システムの中には、スマートフォンから管理が行えない場合が多いですが、カシカンはアプリも提供しているため、出先や自宅などでもスマートフォンやタブレットなどから図書の予約や返却手続き、在庫管理などが行えます。もちろんパソコンのブラウザからも利用可能です。
3. 図書の利用状況の確認
カシカンでは、図書の利用状況をリアルタイムで確認することができます。どの図書が誰に貸し出されているのか、返却予定日、次の貸出予定日はいつなのかを把握することができます。
カシカンの機能を一部ご紹介
1. バーコード読み取り機能
カシカンでは、本のISBNコードを読み取ることで書籍情報や書影が自動で登録できます。登録できる本の数にも制限がないため、数が膨大でも大丈夫です。
2. 貸出書籍の一括登録
カシカンでは、登録したい書籍が大量にある場合、一括登録機能でエクセルやスプレッドシート、CSV形式のファイルデータから直接書籍の情報を取り込むことが出来るため、データ入力の手間を大幅に削減できます。
3. 書籍の検索機能
カシカンでは、登録済みの書籍を簡単に検索することができます。書籍名や著者名、タグなどで検索することができます。利用者は読みたい本を探す時に、管理者は書籍の在庫管理などをする時に役に立ちます。
4. 書籍のジャンル分け
カシカンでは、ハッシュタグを使うことで、書籍を様々なジャンルに分けて管理することができます。ジャンルやテーマ、利用頻度や人気度などの形でジャンル分けをすることが出来ます。
5. リマインダー機能
カシカンでは、書籍の貸出予定日の前日や返却予定日の前日と当日に利用者に対して通知が送られるリマインダー機能、また延滞時に通知を行う機能があります。これにより、返却忘れなどの防止に繋がります。
6. 会員証作成機能
カシカンでは、グループページへのログインリンクをQR化してプリントできます。会員証を活用すれば、たとえ一台の端末でもカシカンをみんなで使えます。アカウント登録不要の会員証も発行可能で、メールアドレスは不要です。
カシカンには他にも、グループ機能を活用した貸出物のシェアリングや、グループの管理者から利用者全員へのお知らせ機能、貸出物の最長利用日数の設定や返却時の確認項目など、細かなルールが設定できます。
このようなカシカンの機能を活用することで、図書管理業務の簡略化・効率化が期待できます。
まとめ
まちのライブラリーは、本を通じて人々がつながる素敵な場所です。コンセプトを大切にし、地域のニーズに合わせた運営を心がけることで、長く愛されるライブラリーになることでしょう。
また、運営の効率化には貸出管理システム「カシカン」のようなツールを活用し、負担を減らす工夫も重要です。皆さんのまちにも、ぜひ素敵なライブラリーを作ってみてはいかがでしょうか。
本記事が、まちのライブラリーの開設や運営に役立つ情報となれば幸いです。皆様の取り組みが成功し、読書の輪が広がることを心よりお祈り申し上げます。
カシカンのより詳しい機能にご興味がある方はぜひ、カシカンの公式サイトやカシカン使い方ブログをご覧ください。