はじめに
社内の備品や社用車の貸出管理を効率化しようと考えたとき、多くの企業が候補に挙げるのが 「PowerApps」 です。
Microsoft 365 と連携できるため、社内でのカスタムアプリ開発に利用され、貸出管理システムを自社構築するケースも増えています。
一方で、ゼロから設計を必要とするPowerAppsに対して、すぐに使えるクラウドサービスとして注目されているのが「カシカン」です。本記事では、「PowerApps 貸出管理」 の特徴と、「カシカン」との違いを比較していきます。
PowerAppsで貸出管理を作る場合
メリット
- Microsoft 365 との連携が容易(SharePoint や Teams と組み合わせやすい)
- 会社独自の業務フローに合わせて自由にカスタマイズ可能
- 社内データベースを活用した連携もできる
課題
- 開発にはPowerAppsに精通したスタッフが必要
- 複雑な貸出管理機能(リマインダー・QRコード・利用履歴表示など)を作り込むには時間がかかる
- 利用環境により動作スピードやユーザビリティに差が出ることがある
- 内製のため、メンテナンスも自社側で継続的に行う必要がある
「カシカン」との違い
「カシカン」は貸出管理に特化したクラウドサービスです。
PowerAppsのようにゼロから構築するのではなく、導入直後からすぐに運用を開始できます。
「カシカン」の主な機能
1. リマインダー機能
カシカンでは、備品の貸出予定日の前日や、返却予定日の前日と当日に利用者に対して通知が送られるリマインダー機能、また延滞時に通知を行う機能があります。これにより、返却忘れなどの防止に繋がります。
2. 会員証作成機能
カシカンでは、グループページへのログインリンクをQR化してプリントできます。会員証を活用すれば、たとえ一台の端末でもカシカンをみんなで使えます。アカウント登録不要の会員証も発行可能で、メールアドレスは不要です。
3. お知らせ機能
カシカンを利用するなかで、グループメンバーに通知したい事柄が起きた場合は、お知らせを使ってメッセージを全体に向けて掲示することができます。これにより、グループメンバーとのコミュニケーションを簡単に行えます。
4. 物品の検索機能
カシカンでは、登録済みの物品を簡単に検索することができます。登録した際の名前や説明文、タグなどで検索できるほか、スマートフォンのカメラを使ってバーコードから書籍を検索することも出来ます。
5. QRコードを利用した物品管理
カシカンでは、QRコードを活用して物品の管理ができます。印刷したQRコードを備品に貼り付けたり、紐付けておくことで、手元の備品から即座にカシカン上での予約手続きに移ることができます。
カシカンは他にも、検索機能を活用して登録済みの物を簡単に探し出せたり、最長利用日数の設定や返却時の確認項目など、細かなルールも設定できます。
どちらを選ぶべき?
PowerAppsに向いているケース
- すでにMicrosoft 365を全社導入している
- システム開発に強い社内IT部門がある
- 自社専用の独自フローを細かく作り込みたい
カシカンに向いているケース
- すぐに使えるシステムを導入したい
- 専任の開発担当を置けない
- 社用車や備品をクラウドでシンプルに管理したい
- 社内外を問わず、誰でも簡単に利用できる環境を整えたい
まとめ
「PowerApps 貸出管理」は、Microsoftの環境をフル活用した柔軟な構築が可能ですが、開発・運用コストがかかる点がネックとなる場合があります。一方「カシカン」は、貸出管理に必要な機能がすべて揃ったクラウドサービスとして、即日導入・即戦力化できるのが大きな強みです。もし「今すぐシンプルに始めたい」「運用担当の負担を減らしたい」という課題をお持ちなら、クラウドサービス「カシカン」を試してみてはいかがでしょうか?
カシカンのより詳しい機能にご興味がある方はぜひ、カシカンの公式サイトやカシカン使い方ブログをご覧ください。