はじめに
企業内の資料室や専門図書室では、社員の学習支援や業務に必要な専門書籍や資料の管理が求められています。しかし従来の紙台帳や表計算ソフトによる管理は、新しい書籍の登録や蔵書の更新、日々の貸出管理など、多くの手間と時間を要していました。貸出管理サービス「カシカン」は、クラウド上で蔵書や資料の一括管理が可能なシステムです。スマートフォンアプリを活用し、ISBNコードを読み取るだけで自動的に書籍情報が取得・登録できるなど、管理業務の大幅な効率化を実現しています。本記事では、カシカンの活用方法を中心に、図書館システム分野で培われてきた「情報の見つけやすさ」や「リッチ化」に関する最新のトレンドも交え、企業内資料管理をどのように高度化できるのか、ご紹介します。
カシカンで実現する即時蔵書登録の秘密
カシカン最大の特長のひとつが、書籍情報の自動取得機能にあります。ISBNコードをスマートフォンのカメラでスキャンするだけで、書名や著者、書影などの詳細情報が自動登録されるため、手動入力の負担を劇的に軽減します。さらに、クラウドベースならではのリアルタイム状況把握が可能で、蔵書件数の制限もなく拡張性にも優れています。
参考:図書館界に学ぶ「情報のリッチ化」
企業内蔵書管理をデジタル化する際には、公共図書館や学術機関で発展してきた検索体験や情報充実のノウハウが非常に参考になります。
次世代検索インターフェース
従来型の検索システム(OPAC)では冊子体資料が中心でしたが、最近では、Web検索やオンラインショップのような一括検索、書影・概要表示、レコメンドといった利用者ニーズに応える検索インターフェースの採用が増えています。これにより、利用者は目的の本や資料を直感的に探しやすくなっています。
メタデータの充実と自動化
検索体験をさらに高めるには、本の表紙画像・目次・概要など、メタデータの追加・充実(エンリッチメント)が重要です。現代の図書館システムでは、さまざまなサービスやAPIと連携してメタデータを自動参照し、利用者が求める情報をリッチに提供しています。カシカンのISBNスキャンによる書影や情報の自動取得も、こうした最新のアプローチを企業蔵書室向けに低コストで再現するものです。
参考:データインフラと書誌データの活用
図書館では、MARC(機械可読目録)やCSVなどの標準的なデータフォーマットを使い、大量書誌情報の自動処理を実現しています。カシカンでは、このようなデータ一括登録(CSV/Excel)の対応によって、企業資料室の蔵書データ移行や新規登録もスムーズに行なえます。また、業界全体としては電子書籍・電子資料のためのメタデータ集約や、書誌データの外部サービス活用が進んでおり、今後さらにこの流れが加速する見込みです。
カシカンが実現する蔵書利用促進と業務効率化
1. 利用者フレンドリーな検索
カシカンは書名や著者名検索だけでなく、ハッシュタグによるジャンル・テーマ管理も可能なため、「絞り込み検索機能」と同様、利用者が目的の本を迅速に見つけるのに役立ちます。
2. リアルタイム管理と自動リマインダー
貸出状況のリアルタイム確認や、返却予定日前後・延滞時などに自動通知(リマインダー)機能が使えるため、返却忘れを防止し、督促業務も効率化できます。
参考:企業資料室に最適なシステム形態
企業図書室では、外部公開や他機関連携を必要としないケースが多く、クラウド型(SaaS)システムが最適な選択肢となります。
カシカンのようなクラウド型サービスは
- サーバ構築や初期費用が不要で素早く導入可能
- システム運用の手間やコストを大きく削減
- 無料から利用開始でき、段階的なスケールアップが容易
といった利点があります。
一方、カスタマイズや特定システム連携重視の場合は、オンプレミス型が選ばれることもありますが、導入・運用コストが大きくなりやすい点や専門人材の確保が課題となる点に注意が必要です。
まずは低コスト・手軽なクラウド型サービスで運用開始し、徐々に運用範囲や必要機能を拡張していくのがお勧めです。
まとめ:カシカンでスマートな資料管理を
蔵書登録から日常管理までの効率化には、自動化機能と利用者に分かりやすい検索・表示が不可欠です。
カシカンなら、ISBNスキャンによる即時蔵書登録、スマートフォン貸出管理、自動リマインダーなど、煩雑になりがちな管理業務を一気に「スマート」に変革できます。
無料から気軽に始められ、高額な導入・運用コストが不要。企業の知識資産を最大限活用し、資料利用を促進するための第一歩として、ぜひカシカンの導入をご検討ください。
カシカンのより詳しい機能にご興味がある方はぜひ、カシカンの公式サイトやカシカン使い方ブログをご覧ください。